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こんにちは。ひろしプロジェクトです。
いつもこのブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。
以前のブログで、大阪バスグループの「高知特急ニュースター号」(大阪バス)「釧路特急ニュースター号」(北海道バス)運行開始の話題を取り上げましたが、今度は大阪~高松線「高松特急ニュースター号」の開業ですか・・・・・
なんでも、昼行便の他に夜行便も設定され、車両も3列独立シート仕様車を投入するとか。
大阪~高松間といえば、既存の高速バス(「さぬきEXP大阪号」「高松EXP大阪号」)の他に、「ジャンボフェリー」という強力なライバルが存在しますが、これら強力なライバルの中にどれだけ食い込んでいけるのか、そして利用客は定着するのか・・・・・この点に注目したいですね。
「高松特急ニュースター号」については、正式リリースが出された時点で改めて取り上げますので、楽しみにしていて下さい。
で、大阪発着の高速バスといえば、この話題を取り上げるのをすっかり忘れていました。
⇒ 「高速バス大阪・神戸ー長崎線運行廃止について」(阪急観光バス公式サイト)
阪急観光バスと長崎県交通局が運行している大阪梅田・神戸~長崎間夜行高速バス「ロマン長崎号」 が、2013年5月31日をもって廃止されることになりました。
「ロマン長崎号」は、今から23年前の1989年3月20日に開業。
大阪梅田という大阪市内でも有数なターミナルを発着する路線ということで、競合する「オランダ号」(近鉄バス・長崎自動車) よりも利用者数が多い路線でありました。
また、長崎県交通局といえば、日本で唯一夜行高速路線バスを運行する公営事業体として、バスファンのみならず多くの方に知られていました。
ですが、状況はここ数年の間で一変。
きっかけは言うまでも無く高速ツアーバスの台頭ですが、一昨年2011年の九州新幹線の全線開業やスカイマークの就航で厳しい状況に立たされ、そして昨年2012年3月のLCC「ピーチ・アビエーション」の就航がトドメを刺した格好になりました。
この結果、利用客は減少。
1便あたりの平均乗車人数が10名後半の数値にまで落ち込み、「採算的にこれ以上運行を続けるのが難しくなった」というのが実際のところのようです。
実は「ロマン長崎号」の廃止については、今年2月か3月に長崎県の広報にて既にリリースされていましたが、この時点で運行会社からの公式リリースが無かったために、これまでブログ記事という形で紹介するのを控えておりました。
今般、運行会社から正式にリリースされたこともあり、記事という形で紹介させていただきましたが、「ロマン長崎号」に限らず、最近の阪急バスグループの高速路線バス部門の動きを見ていると、施策の後手後手さ加減が残念というか非常に気になりますね。
なんていうか、「競合会社・競合路線がやっているから、うちもやるか・・・・」という感じに見えてしまうんですね。
積極姿勢があまり感じられないんですよ。
(それでも最近は通路カーテンの設置を始めるなど、少しずつ改善が見受けられますけどね・・・・・。)
まあ、高速バス部門が事実上の事業の柱となっている近鉄バスや南海バスと、阪急沿線の住宅地輸送がメインである阪急バスグループとの経営環境の違いはあるにせよ、こと大阪を発着している路線事業者は、これから路線へ以降する高速ツアー系のみならず、大阪バスGなどの新参組とも戦っていかなければなりません。
そうした時に、利用客に対して魅力的な商品(路線の設定・運賃・サービスなど)の提供が出来ているのかどうか・・・・・
経営効率化・スリム化も勿論大事なことですが、それ以前にその辺のところをきちんと出来ているのかをもう一度検証する必要があるのではないか・・・・・。
そんな事を感じた、今回の「ロマン長崎号」廃止の発表でしたね。
何度も言っていますが、
「利用客の視点に立ったサービスを提供できていない事業者(路線)は、遠からず近い時期に淘汰される」
この考えは間違っていないと私は思うのですが・・・・・。
皆さんはどう思いますか?